今回は、個人的に注目しているインド株式について解説します。
最後におすすめのインド株式ETFも紹介します。
インド株式の堅調が目立っている
本日(8月30日)も米国市場は、S&P500指数とナスダック100指数が最高値を更新しました。
FDA(米食品医薬品局)がファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認し、議会下院が10年で3.5兆ドル(約380兆円)の財政支出を目指す予算決議案を可決したことなどが好材料となりました。
市場参加者は27日に予定されているジャクソンホール会議でパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がテーパリング(量的金融緩和の縮小)に言及するか否かに注目していますが、市場は概ね将来的なテーパリングの開始そのものを相当程度織り込んでいる感もあります。
8月のマークイットPMI(購買担当者景気指数)など一部の景気指数は、経済成長率減速の兆候をみせており、デルタ型を中心とする新型コロナ感染再拡大を考慮すると、金融当局として緩和縮小を急がない可能性も指摘されています。
こうしたなか、世界市場のなかでインド株式が堅調を持続している点に注目したいと思います。
2021年春以降に中国株や日本株が劣勢に転じた一方、米国株とインド株の最高値を更新する堅調を示しています。
同じ新興国市場でありながら、インド株と中国株のパフォーマンス格差は広がるばかりです。
この記事では、インド株式堅調の背景、投資魅力、具体的な投資方法について紹介していきます。
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インド株式が注目されている理由
日本国内だけでなく世界でデルタ型変異種の影響で新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
ただ、デルタ型が最初に確認されたインドでは、今春のピーク時と比較して感染が沈静化しています。
インド各地ではロックダウン(移動制限)が解除され、経済活動が徐々に正常化に向かっています。
実際の感染者や死亡者は統計上に表れないほど厳しい状況だったとされてます。
その後、5月上旬をピークに感染は落ち着きを取り戻し、足元の感染者数(週平均)は4万人台まで低減しています。
こうした感染爆発を経て、インド全体の抗体保有率が7割程度となり、集団免疫を獲得した可能性があるという説が出ています。
総人口13.8億人超のうち約9億人超がすでに抗体を保持しているとされ、ワクチン接種の普及を待たずに感染者数が減少に向かっています。
もちろん感染動向はいまだ予断を許しませんが、世界有数の大きな感染被害を被っただけに、インドは世界でポストコロナを最も鮮明にしている国と言えます。
本来、インドは世界で比類のない高い経済成長が見込まれています。
人口(約13.8億人)は右肩上がりに増え、2030年までに中国の総人口を凌ぐと見込まれています。
また、2030年代には名目GDP(国内総生産)で米国や中国に次ぎ世界3位となる可能性も予想されています。
所得格差の問題はあるにせよ、一人当り平均GDPはいまだ2000ドル程度と低水準である(増加余地が大きい)一方、平均年齢が若い(28才)ことで、インドの高度経済成長期(GDP全体の高成長期)はこれからますます期待できます。
コロナ危機でインドの2020年・実質GDP成長率は-7.3%と落ち込みましたが、IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し」によると、2021年には+9.5%、2022年は+8.5%と高成長率への回復軌道が見込まれています。
労働人口の増加、所得の増加、個人消費の拡大、インフラ整備の進展、外資企業の進出増加、生産性改善という好循環と高成長が期待されています。
おすすめのインド株式連動型ETF
インドでは、英語ができるビジネスマンや優秀なエンジニアが多く、政治体制は議会制民主主義、経済も資本主義であることも日米欧を中心とする多国籍企業や外国人投資家に安心感があります。
コロナ危機に対応しモディ政権は財政出動を積極化し、RBI(インドの中央銀行)は金融緩和策を実施しました。
とは言え、インドへの証券投資には個別銘柄リスクや比較的高い取引コストの壁があります。
そこで具体的な投資ツールとしてインド株式の成長に沿う投資成果を目指す東証上場ETF(1678)がおすすめです。
インドのナショナル証券取引所に上場する企業のうち時価総額、流動性、浮動株比率等で選定された主要50銘柄で構成されています。
同ETFは売買コストが高い現物株式ではなく、シンガポールで取引されているNifty50指数先物に投資している点が特徴です。
同ETFの運用純資産は約94億円で、売買単位は100口単位となっており、直近の単価224円(8月30日時点)で購入できます。
1売買単位として2万4千円程度からインド株式市場に分散投資が可能です。
もっと少額から始めたい方は、LINE証券、ネオモバイル証券
だと1口から購入可能です。早速購入!
コア・サテライト戦略のサテライト部分としてこれからもコツコツ積み立てる予定です。
※投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。