- 「インデックスファンド」に投資すれば、投資初心者でも手軽にインデックス投資ができる
- インデックス投資とは、インデックスと同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のこと
インデックス投資とは
インデックス投資とは、インデックス(市場の動きを示す指数)と同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のことです。
そもそもなぜインデックスと同じ値動きをすることを目指すんだろう?
それはとても単純な話で、多くのインデックスが長期目線で見ると上昇し続けており、インデックスに連動させておくだけで儲かるからです。
下にある有名なS&P500に連動している指数を参考にしてみて!
例えば10年前にS&P500に投資していると10年の間で約3.3倍になっています。
つまり2011年にS&P500に連動している指数に100万円投資していたら、10年放置しておくだけで、資産が330万円になったということです。
米国経済は、これからも期待できます。
日本だけではなく世界的にも有名な米国の企業はたくさんあるし、インデックス投資の魅力は、たくさんある優良な企業から必死になって儲かる株を探さなくても、ただインデックスに連動させるだけでまとめ買いできる、シンプルで投資初心者でもチャレンジしやすい投資方法です。
インデックス投資をおこなう方法
インデックス投資なら、インデックスに連動させるだけで、儲かる可能性が高い投資ができると述べましたが、では具体的にどうやって連動させるのかを解説します。
例えば先ほど紹介したS&P500は、アメリカの大手企業500社の株価を元にしてつくられたインデックスです。
そのため、個人でそれに連動させようとするとそれら500社に投資することになりますが、不可能ではないにしてもかなりハードルが高いですよね?
そこでインデックス投資をおこなう場合は、インデックスファンドを利用します。
- インデックスファンドとは、特定のインデックスに連動するようにつくられた投資信託(ファンド)のこと!
- 自分で買い揃えるのではなく、販売元がつくった複数銘柄を詰め合わせにしたセット売り商品のこと!
つまり投資家はインデックスファンド一つに投資するだけで、インデックス投資をおこなうことができます。
複数の銘柄がセットになっているので、初心者の方でも始めやすい思います。
- 通常の投資信託の中のインデックスファンドを選ぶ
- ETF(上場投資信託)の中のインデックスファンドを選ぶ
投資信託とETFを比較すると、次のような違いがあります。
投資信託とETFの主な違い
- 投資信託は圧倒的に種類が豊富
- 投資信託は運用が簡単
- ETFはタイムリーな取引ができる
- ETFは信託報酬が割安
- ETF(上場投資信託)とは、証券取引所に上場した投資信託のことです。
投資信託がみな上場するわけではないので、両者の数を比較すると投資信託の方が種類が豊富です。
また、投資信託とETFは売買の方法が異なります。
ETFは通常の株式と同じく値動きを見ながら売買できるので、タイムリーに「安くなったら買う」「高くなったら売る」ということができる反面、そのタイミングを見計らう技術が必要なのでやや難易度が高いです。
一方で投資信託は売買の自由度は低いですが、プロ任せなので投資初心者でも失敗しにくいです。
なお運用コスト(信託報酬)は、自分で売買をおこなうETFの方が割安になっています。
手間を掛けずに任せっきりしたい方は投資信託、自分で取引してコストを抑えたい方はETFがおすすめです。
インデックス投資のメリット
インデックス投資のメリットについて解説します。
- 手間がかからない
- 知識や技術がなくても始められる
- 分散投資ができる/損失リスクを抑えられる
- インデックスは多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回る
手間がかからない
個別投資では、投資する前にどれが優れた銘柄なのか分析する必要がありますが、インデックス投資ならばファンドごとに対象銘柄が最初から決まっているので、そういった手間がかかりません。
さらにインデックスファンドを含む投資信託への自動積立サービスをおこなっている証券会社も多いので、そのサービスを利用すればさらに運用の手間を減らすことが可能です。
知識や技術がなくても始められる
インデックス投資はインデックスファンドの販売元に運用を任せられるので、知識や技術が必要ありません。
投資するインデックスファンドと積立金額さえ決めれば、あとはプロがインデックスに連動するように運用してくれます。
知識や技術がなくても始められるのは初心者にとって嬉しいですね。
分散投資ができる/損失リスクを抑えられる
インデックスファンドは、インデックスに連動するように複数銘柄のセット売り商品になっています。
そのためインデックスファンド一つ購入するだけで、実際は複数の銘柄に分散投資したことと同じ状態になります。
分散投資をすることでその中の一社の株価が悪化・下落しても、全体でその下落を軽減できるので、損失リスクを抑えることができます。
値動きが気になってしまう人にはインデックス投資は最適です。
インデックスは多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回る
投資信託にはたくさんの種類がありますが、いずれも投資のプロが思考を凝らして運用しています。
しかし、約7〜8割はインデックスの利回りに劣っていると言われています。
プロですらそうなのですから個人投資家が勝るのは狭き門、長期的に勝ち続けられる個人投資家はほんの一握りです。
インデックス以上のパフォーマンスを達成できる自信や技術がなければインデックス投資を選ぶのが無難だと思います。
インデックス投資のデメリット
メリットだけではなくデメリットもあるので解説していきます。
- ハイリターンは望めない
- 元本割れのリスクがある
- 取引コスト・維持コストがかかる
ハイリターンは望めない
先ほどインデックス投資は分散投資になるので、損失リスクを抑えられると述べましたが、これはリターンの面でも同じことが言えます。
仮にインデックスファンドに含まれる一社の株価が急騰したとしても、他の銘柄に相殺されてしまいます。
株式投資のリスクとリターンは表裏一体です。
つまりインデックス投資は、個別株への投資よりもローリスク・ローリターンな投資だと言えます。
元本割れのリスクがある
インデックス投資は、個別株への投資と比べるとローリスク・ローリターンです。
しかしローリスクと言っても投資である以上、元本割れのリスクは伴います。
しかしインデックスは先ほども述べた通り、短期的に見ると下落する局面もありますが、長期で見ると伸びていく可能性が高いです。
つまり、一時的に元本割れすることがあっても、長く投資し続ければ最終的に利益が出る可能性が高いということです。
なのでインデックス投資をするなら、短期的な値動きに左右されず資金管理・リスク管理を行ったうえで、長期間運用することをおすすめします。
運用コストがかかる
インデックスファンドは運用をプロに任せるため、インデックスファンドを提供している会社に対して、運用コストとして信託報酬を支払う必要があります。
運用コストは商品によってさまざまですが年間コストが0.1%前後とかなりお安い商品も多数あります。
まとめ
今回はインデックス投資について解説しました。
この記事のまとめ
- インデックス投資は、多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回る
- 「インデックスファンド」に投資すれば、投資初心者でも容易にインデックス投資ができる
- インデックス投資とは、インデックスと同じ値動きをすることを目指して運用する投資手法のこと
- インデックスファンドに投資すれば、投資初心者でも容易にインデックス投資にトライすることができます。
また容易にできるにも関わらずその運用成果は、多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回っています。
もし自身で個別株に投資しても、利益を上げ続けることが難しそうだと思う方は、ぜひインデックス投資を検討してみてください。
なお、インデックス投資と個別株への投資を併用することももちろんできます。
インデックス投資をメインでプロ任せでコツコツ利益を積み上げる一方で、個別株へ投資してスキルを磨いていくというのも良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。